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城北化学工業 パック型防錆剤「ラン・ラン」

ここでは化学原料を製造しているメーカー、城北化学工業が製造するパック型防錆剤「ラン・ラン」を紹介。特徴や商品の性能、防錆メカニズム、用途、利用手順などをリサーチました。

城北化学工業 パック型防錆剤「ラン・ラン」の商品概要

防錆剤のタイプ 気化性
価格 Web上に記載なし
形状 パック型防錆剤
対応金属 鉄、鋳鉄、SUS(ステンレス)、銅、銅合金、銀、鉄非鉄、アルミ、はんだ、黄銅、鋼、AL鋳物、ブリキ
原産国 日本
(戸田工場)埼玉県戸田市大学審曽619
(いわき工場)福島県いわき市勿来町酒井赤坂1-1

城北化学工業 パック型防錆剤「ラン・ラン」の特徴

密閉空間に投入するだけ!包材不要なので防錆による工数も削減

ラン・ランは密閉度の高い容器であれば包材が不要で、乾燥剤や他の防錆紙、防錆フィルムなどとも併用が可能です。投入するだけで簡単に防錆ができるため、自動車や家電関連部品、切削工具、研削工具、楽器、刃物、パイプなど利用範囲が広いのが特徴です。

防錆成分の拡散までわずか15分の気化力で防錆による工数をカット

ラン・ランはドライ防錆が可能なので、部品洗浄後のドライ状態で保管、物流ができます。ラン・ランは、防錆油の行程で行われる塗付けや洗浄といった工程が要らないため、資材費や人件費などのコスト削減につながります。

また、気化して効果を発揮するまでの時間が従来の気化性防錆剤(VCI)よりも早いのもラン・ランの強み。わずか15分で防錆成分を拡散できるほどの速効性があり、人の手が行き届きにくい複雑な部品の奥深くまで到達するので、ムラなくすみずみまで防錆できます。

気化性防錆剤の粉末を特殊加工紙でパックしたコンパクトな商品

ラン・ランは気化性防錆剤(VCI)の粉末を、水・油に強い特殊加工紙でパックした防錆剤です。気化したガス分子が静電気的引力や分子の間に働く力(ファン・デル・ワールス力)によって金属表面に吸着することで、錆の発生や金属腐食を防止する仕組みです。

鉄系金属に対しては有機アミン系VCIが有効で、銅や銅合金に対してはトリアゾール系VCIが有効に働きます。

安全管理が徹底されたメーカー製で安心防錆

製造元の城北化学工業は化学原料のメーカーとして知られ、防錆剤の他に亜リン酸エステルの添加剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤も製造しています。

ラン・ランで使用している成分は安全管理も徹底されており、急性毒性を示すLD50の値も500~5,000mg/kgで毒性は食塩や酢酸と同程度。防錆作業も安心して行うことができます。

城北化学工業 パック型防錆剤「ラン・ラン」の利用手順

  1. 密閉容器や包装内に入れる
  2. 有効範囲は1mのデータあり(ただし包装材質,密閉度に影響される)
  3. 保存は完全密閉なら理論的には半永久的に効果持続
  4. 直接火を近づけると引火の可能性があるので注意
  5. 金属部品にプラスチック、ゴム付属や混在時には事前試験推奨

城北化学工業 パック型防錆剤「ラン・ラン」の口コミ・評判

気付けばもう10年くらい使っています

導入した理由は?

元々は防錆油を使っていましたが、お付き合いのあった取引先の紹介(推奨)で使い始めたと思います。そこから気付けばもう10年くらい使っていますね。
この10年間で他社のものも検討しましたが、それは粉状のものでその粒が製品に付着してトラブルになったことがあって現在もランランを使っています。

導入後の対応やメリットは?

導入当時はMサイズだけでしたが、それからサイズのラインナップが増えてきて、今は利用する製品によって使い分けています。当社はコンプレッサーの部品をメインに扱っているのでその保存や輸送の際にも活用しています。
城北さんの対応も問題なく、納期も2~3日で手元に届くので必要なタイミングで活用出来ています。
当社の場合は、コストダウンよりも品質を安定させたいと思って導入したのでそちらのメリットが大きいかと思います。どうしても季節の変わり目は錆が発生しやすいので、手間無く簡単に利用できるのは大きなメリットですね。
それに、納品時に送った箱にラン・ランが入ったまま返ってきたら再度利用することもできるので、効率的だしコストメリットも大きいかと思います。
※ラン・ランの仕様目安は約1年程度(使用状況に応じて変動あり。)

現状の用途について

今は納品時だけでなく、保管する際にも利用しています。やっぱり手間もかからないですし簡単なので楽なんですよね。
また、海外輸送をする際にはお客様の要望に応じて防錆油と併用する場合もあります。
こういった併用して利用するという考え方も十分有りなんじゃないかなと思いますね。

導入を検討している方へ

業界的には防錆油が多いですが、当社はずっと気化性防錆剤を使っています。エンドユーザーさんなどを考えると脱脂をしなくていいので手間もかからないし、気化性防錆剤の方が環境にも優しい。
既に工程に防錆油を導入している工場はすぐに変えるのは難しいかも知れませんが、小ロットからお試しとして使ってみるといいんじゃないでしょうか。

※城北化学工業 パック型防錆剤「ラン・ラン」公式サイト(https://www.johoku-chemical-trading.com/lanram/#a-lanram09)

THREE SELECTIONS
使いやすさで選ぶ
気化性防錆剤おすすめ3選

防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています

ポンと入れるだけ!
15分ですみずみまで
しっかり防錆

城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)

城北化学工業「ラン・ラン」の商品画像
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ

包装と防錆を一度に!
ラインナップ豊富な
防錆紙メーカー

アドコート
「アドパック」
(防錆紙)

アドコート「アドパック」の商品画像
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ) (http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ

目的や用途に応じて
形状や性能をカスタマイズ
可能

アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)

アイセロ「ボーセロン」の商品画像
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能

※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)

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