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ここでは、ボルボ純正として開発された産業用防錆剤「ノックスドール」の商品情報や防錆の仕組み、利用手順、使用の際に気をつけるべき点などをまとめています。
防錆剤のタイプ | 水置換性 |
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価格 | ノックスドール700(1本、500mL):2,299円(税込) ノックスドール700(1本、1,000mL):3,949円(税込) |
形状 | 液体、スプレー |
対応金属 | 鉄鋼、各種メッキ類など |
原産国 | スウェーデン (日本総代理店:株式会社創新)東京都豊島区上池袋4-11-16 ノックスドールビル3階 |
スウェーデンに本社を構えるオーソン社(AUSON)が製造しているノックスドール(Noxudol)は、産業用の自動車用防錆ケミカル剤です。
溶接を重ねた部分やフレーム中空部といった隙間が生まれサビが発生しやすい部分に対して、その高い浸透性によって皮膜を生成。ボディの内側から長期間に渡って防錆効果を発揮してくれます。
さらに、水置換性にも長けており、湿気が溜まっている箇所に塗布しても水分を除去して撥水性の高い防錆皮膜を作り出します。
なお、車体の下廻りは特に腐食しやすい環境のため、防錆剤に加えラストインヒビター(錆抑制剤)を含んだノックスドールの防錆アンダーコート剤を塗布することで、さらなる効果を発揮。その期間は40〜50年続くとされています。
ノックスドールはもともとボルボ純正として開発されており、40年に渡って純正使用されている実績があります。
さらに、日産自動車・ダイハツ工業・マツダ・スズキ・ホンダといった国内自動車メーカーからも純正採用されている他、日本各地の新車中古車ディーラー・自動車整備工場・防錆専門工場などでも使用されており、日本国内だけで年間10万台以上の供給実績を誇ります。
官公庁やNEXCOなどの凍結防止剤散布車向け防錆試験でも高い防錆性能を証明しており、正に世界基準の防錆剤といえるでしょう。
製造元であるオーソン社は、創業100年の歴史をもつ、環境先進国スウェーデンのメーカーです。
ボルボ社の協力のもと無溶剤製品の開発に取り組み、ボルボ社の工場からの揮発性有機化合物(VOC)排出量削減に寄与。
その後も無溶剤および水性の防錆製品の開発を手がけ、多くのメーカーに製品を提供。環境はもちろん、人体にも優しい製品を生み出し続けています。
表面に付着している油分や汚れなどを除去し、スプレーを吹き付けます。
ボルボのクラシックガレージには、1960〜1970年式のすでに生産終了したクラシックカーが複数入庫されていますが、それらは新車当時にノックスドールが使用されており、その部分は現在も錆びておらず、40〜50年という防錆効果を実感できます。
これまで様々なアンダーコートに使用する製品を試してきましたが、だいたい1年くらいで剥がれてしまっていました。あるときノックスドールの防錆セミナーに参加し、実際にノックスドールを導入したところ、他の製品に比べて高い防錆効果に驚きました。今ではノックスドールで毎年100台以上の施工を実施しています。
防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています
城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)
使いやすさ・用途
特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ
アドコート
「アドパック」
(防錆紙)
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ)
(http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)
使いやすさ・用途
特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ
アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)
使いやすさ・用途
特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能
※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)