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このページでは、ステンレスが錆びる原因やステンレスに適した防錆剤についてまとめています。ステンレスが錆びる原因は4つあり、水や汚れ、傷などには十分に注意が必要です。
ページの最後には、ステンレスに適した防錆剤について紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
ステンレスの腐食原因は4つ
ステンレスは金属の中でも比較的錆にくい種類の金属ですが、条件によってはすぐに錆びてしまいます。ステンレスが錆びる原因は4つ。「塩化物の付着」「付着物によるサビ」「もらい錆」「塩酸や硫酸などの付着」です。一つひとつ解説していきましょう。
ステンレスは以上の4つの腐食原因により錆が出来てしまいます。そのため、錆が出来る原因と対処方法をよく理解ししっかりと管理する必要があるというわけなのです。
防錆潤滑スプレー
ステンレスに適した防錆剤の種類は、ズバリ防錆潤滑スプレーです。金属表面に油膜を貼ることで、サビから守ります。浸透性にも優れているため、さび付いたねじを外したり軋み止めなどの用途にも活用できる防錆剤です。
ステンレスに対応する気化性防錆剤
ステンレスに対応推している気化性防錆剤もおすすめです。気化性防錆剤は、常温で気化して金属表面に直接吸着したり、金属表面の水被膜中に溶解したのちに吸着したりする性質を持ち、アルミ製品を梱包したり一緒に同梱したりすることで、防錆効果を得ることができます。
防錆潤滑スプレーとの違いは、散布・塗布する手間や使用後に洗浄する手間が省けること。散布などによる工数を削減することができます。さらに、開梱すると金属に付着していた防錆成分が拡散されるため、防錆剤を落とす作業も不要です。
汚れや水分が残らないように注意
ステンレスを保管する際には、汚れや水分が残らないように十分に注意しなくてはいけません。ステンレス洗浄後は乾いたウエスなどで拭き上げてよく乾燥させましょう。そして、傷が出来てしまうとそこから腐食が進んでしまうため、傷が出来ないように注意が必要です。
防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています
城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)
使いやすさ・用途
特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ
アドコート
「アドパック」
(防錆紙)
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ)
(http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)
使いやすさ・用途
特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ
アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)
使いやすさ・用途
特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能
※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)