錆びない・腐食しない・取扱がラクな商品を厳選「工業用防錆剤EXPO」 » 防錆剤の種類 » 防錆フィルム(気化性防錆剤)

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防錆フィルム(気化性防錆剤)

ここでは手軽に使えて拭き取り工程が不要な防錆フィルムの特徴や錆を防ぐ仕組みについて解説しています。また他の防錆剤と比べた場合のメリット・デメリットやプラスチックという性質を生かしたおすすめ用途、使用上の注意ポイントについても紹介しています。

防錆フィルムの特徴

防錆剤が練り込まれプラスチックの性質を持つ

防錆フィルムとは気化性防錆剤をプラスチックに練り込んだり、プラスチックフィルムに防錆剤を塗布して製造されるフィルム状の防錆剤です。気化した防錆成分が金属の表面に皮膜を形成して、錆を防止するというメカニズムになっています。

ほとんどの防錆フィルムは製造コストの低い防錆剤練り込みタイプを採用。防錆紙と防錆フィルムの錆防止の原理は同じですが、フィルムは紙のようなコシはなく、透明で中身が見えるなどプラスチックの性質を持っていると言えます。

防錆フィルムのメリット・デメリット

メリット

取扱いが簡単でさまざまな金属に対応します。防錆紙よりも防湿性に優れており、紙粉が発生することはありません。透明タイプは包装した金属を確認しやすく、防錆油のような拭き取りは不要。またプラスチックなのでヒートシール(熱溶着)が可能です。

デメリット

防錆紙に比べ練り込まれる防錆剤の量が少なく、効果が出るまでに時間がかかります。また内部に結露が生じた場合は水分を吸収できません。フィルムによって対象金属が異なるため、用途や金属の種類に合わせて品種を選ぶことが必要になります。

防錆フィルムの原理

防錆フィルムはプラスチックやプラスチックフィルムに気化性防錆剤を塗布・または練りこんだものです。

防錆フィルムで金属を包むと気化性防錆剤が常温で気化し、密閉された空間に充満します。空間内に充満した気化性防錆剤は金属表面に付着してコーティングするほか、空間内の湿気にも溶け込みます。気化した防錆剤は電気化学反応によって生じる錆を抑制するため、錆が発生しにくくなる仕組みです。

気化性防錆剤は塗布では行き渡らない細かな部分の防錆も行えます。とくに防錆フィルムはテープや袋などへの加工性に優れているうえ、防錆剤と包装材両方の役割をもっているのが特徴です。

防錆フィルムの応用

防錆フィルムというと凹凸のないフィルムが代表的ですが、そのほかにも以下のような形状が開発されています。

テープは気化性防錆剤を添加したダクトテープであり、貼り付けるだけで防錆効果を発揮します。金属表面のキズや小さなくぼみに貼り付けることが可能。

また、防錆フィルムを応用した袋は錆を防止したい金属を袋に収納するだけで良い手軽さが特徴。入れられる金属のサイズや形状に制限があるものの、取り出し時には袋から必要な分だけを取り出せるメリットもあります。

さらに防錆フィルムをラミネートした緩衝材(エアセル)も販売されており、金属を錆と衝撃の両方から守ってくれます。そのほかにも、防錆フィルムで加工したボードも開発されています。

防錆フィルムはこんな方・こんな用途におすすめ

小袋からロールタイプまでさまざまな形状があるため金属の大小に関わらず広範囲に適用することができます。また結露錆対策としても活用できます。主な使い方は以下の通りです。

防錆フィルム取り扱いの注意事項

汚れがあると腐食を引き起こすことがあるので、使用する前に対象金属を洗浄しておくことが必要です。フィルムは防湿性がありますが、包装空間内に気化した防錆剤が行き渡るまで時間がかかるため温度変化などで結露などが生じると錆発生の原因になります。

防錆フィルムを取り扱っている防錆剤メーカー

THREE SELECTIONS
使いやすさで選ぶ
気化性防錆剤おすすめ3選

防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています

ポンと入れるだけ!
15分ですみずみまで
しっかり防錆

城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)

城北化学工業「ラン・ラン」の商品画像
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ

包装と防錆を一度に!
ラインナップ豊富な
防錆紙メーカー

アドコート
「アドパック」
(防錆紙)

アドコート「アドパック」の商品画像
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ) (http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ

目的や用途に応じて
形状や性能をカスタマイズ
可能

アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)

アイセロ「ボーセロン」の商品画像
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能

※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)

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