公開日：
｜更新日：
アルミ
このページでは、アルミが錆びる原因やアルミに適した防錆剤の種類についてまとめています。
アルミは酸化アルミニウムの薄い膜が破壊されることによって錆が出来てしまいます。水や湿気などはもちろん、汚れなどにも気を付けなくてはいけません。
ページの最後では、アルミに適した防錆剤を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
アルミが錆びる原因
酸化アルミニウムの薄い膜が破壊されるため
アルミニウムは、非鉄金属の中でも、軽金属を代表する強度や耐腐食性にもすぐれた金属です。錆に対しても強い性質を持っています。
このアルミニウムが錆びてしまう原因は表面の酸化アルミニウムの薄い膜が破壊されてしまうからです。アルミニウムの腐食が進むメガニズムは大きく4つあります。それが、「孔食」「粒界腐食」「応力腐食割れ」「異種金属接触腐食」です。
- 孔食：金属の表面に小さな孔が空き、そこから腐食が進んでしまうというもの。
- 粉界腐食：金属の粒界という境界面に不純物が混じってしまい境界部分が腐食する現象です。
- 応力腐食割れ：物理的な破壊を伴う腐食のことを指します。
- 異種金属接触腐食：銅イオンや鉄イオンといった異種金属のイオンが原因となって腐食が進むことです。
このように、アルミには4種類の錆の原因があります。この4種類の錆の原因とそれに対する対処方法をよく理解したうえで、アルミを管理しなくてはいけません。
アルミに適した防錆剤の種類
防錆塗料スプレー
これまで、アルミニウムはすぐに塗装がはがれてしまうためあまり行われてきませんでした。しかし、近年はアルミ専用の塗料などの開発も進んでいます。
アルミのメッキの輝きを守る防錆塗料スプレーなども多く開発されており、これらをアルミ表面に塗布して使用することによってアルミならではの美観を守ることが出来るのです。
アルミ用の気化性防錆剤
アルミに合わせてつくられた、気化性防錆剤もおすすめです。気化性防錆剤は、常温で気化して金属表面に直接吸着したり、金属表面の水被膜中に溶解したのちに吸着したりする性質を持ち、アルミ製品を梱包したり一緒に同梱したりすることで、防錆効果を得ることができます。
防錆塗料スプレーとの違いは、塗布する手間や使用後に洗浄する手間が省けること。塗布などによる工数を削減することができます。さらに、開梱すると金属に付着していた防錆成分が拡散されるため、防錆剤を落とす作業も不要です。
防錆剤を使用する際の注意点
汚れや水に注意
アルミは比較的錆びにくい金属ではありますが、手入れを怠ると錆が発生してしまいます。アルミを保管する際には、水や湿気などに注意することはもちろん、ホコリやチリ、すす、排気ガスといった汚れにも注意が必要です。
アルミに対応している防錆剤一覧
