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防錆タブレット(気化性防錆剤)

ここでは他の防錆剤とも併用できて取扱いも簡単な防錆タブレットの特徴や効果的な使い方について解説しています。錠剤タイプという特性から考えられるメリット・デメリットや使用する上で注意したいことなども紹介しています。

防錆タブレットの特徴

気軽に使用できる錠剤タイプの気化性防錆剤

錠剤タイプの防錆剤のことを防錆タブレットと言います。対象金属と一緒に容器や袋の中に入れると気化性の防錆成分が金属に付着して錆を防止します。

この基本メカニズムは気化性の防錆紙や防錆フィルムと同じですが、ケースから取り出してすぐに使える手軽さがあります。

直径が1センチ強程度の錠剤なのでピンポイントに防錆したい場合や、複雑な形状の金属で他の防錆剤だけでは不安という場合に併用できます。タンスに入れる防虫剤にイメージが近く開閉がある箱のようなものにも入れておくことができます。

防錆タブレットのメリット・デメリット

メリット

袋や容器に入れるだけなので取扱いが簡単で、他の防錆剤の補助的な使い方ができます。気化性なので防錆油のように拭き取りといった工程は必要なく、包装する手間もないので金属の形状に左右されることなくすぐに使用することができます。

デメリット

防錆紙や防錆フィルムのように全体を覆うことはできずあまりサイズが大きいものには向きません。使用時には対象金属を同梱する容器や袋を用意しなければならず、気化性なので使い切らない場合は保管場所や環境に気をつけなければなりません。

防錆タブレットはこんな方・こんな用途におすすめ

錠剤タイプなので金型や各種金属部品の錆止めといった企業向け用途だけでなく、家庭向けにも使えます。

防錆タブレット取り扱いの注意事項

使用前に対象金属の汚れや油分を取ることが必要です。外気に触れると防錆成分が気化してしまうため、保管場所や容器は密閉性の高いことが求められます。また家庭で使用する場合は小さい子供の手の届かない場所に保管するよう注意が必要です。

防錆タブレットを取り扱っている防錆剤メーカー

THREE SELECTIONS
使いやすさで選ぶ
気化性防錆剤おすすめ3選

防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています

ポンと入れるだけ!
15分ですみずみまで
しっかり防錆

城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)

城北化学工業「ラン・ラン」の商品画像
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ

包装と防錆を一度に!
ラインナップ豊富な
防錆紙メーカー

アドコート
「アドパック」
(防錆紙)

アドコート「アドパック」の商品画像
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ) (http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ

目的や用途に応じて
形状や性能をカスタマイズ
可能

アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)

アイセロ「ボーセロン」の商品画像
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)

使いやすさ・用途

  • 即効性
  • 大容量防錆
  • 繰り返し利用
  • ゴミ・廃棄
    コスト削減
  • 複雑な形状
    でも防錆可
  • 手に触れる
    部分の防錆
  • 無臭
  • 通販あり

特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能

※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)

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