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このページでは、鉄や銅、アルミ、ステンレスなどそれぞれの金属の特徴やサビの原因、適した防錆剤についてまとめています。
鉄は、水素や酸素が原因で錆が発生してしまう金属です。そのため、水分には十分に注意して管理しなくてはいけません。以下のページでは、鉄の特徴やサビの原因、適した防錆剤についてまとめています。
銅が錆びてしまう原因は全部で4種類です。様々な成分と反応し赤褐色や緑青色に色を変えて錆びてしまいます。以下のページでは、銅の特徴やサビの原因、適した防錆剤についてまとめています。
アルミは比較的錆びにくい金属ですが、ある条件で簡単にさび付いてしまう金属でもあります。水分や汚れなどに注意して管理しなくてはいけません。以下のページでは、アルミのサビの原因や適した防錆剤についてまとめています。
ステンレスが錆びる原因は4つあります。ステンレスを取り扱う場合には、水や汚れ、傷などに十分注意しなくてはいけません。以下のページでは、ステンレスの錆の原因や適した防錆剤についてまとめています。
亜鉛は錆びると白黒の粉状の白さびを発生させます。ただ、亜鉛には防錆効果があるといわれており、鉄に亜鉛めっきを施すことで鉄の赤さびの発生を防止。亜鉛が白さびを発生させて被膜をつくることで、白さび自体の進行を遅らせ鉄を守ります。
亜鉛の白さびを防止すれば更に耐食性をアップさせることができるため、通常の防錆剤以外にも白さび防止剤の使用がおすすめです。
真鍮は銅と20%以上の亜鉛を混ぜ合わせてつくられた合金です。真鍮が錆びると緑青(ろくしょう)という緑色の錆が発生します。
長年放置することで錆が生じて緑色や白色に変色しますので、緑青を防止するためには防錆剤が有効であり、気化性防錆剤や水溶性防錆剤の活用がおすすめです。
工場内における金属部品の錆は深刻な問題となっています。金属遺物の中でも多くみられるのが、「鉄さび」なのです。
食品製造工場などでは、製造機器のねじやパーツなどが錆発生によってもろくなり、食品に混入してしまうこともあります。工場の品質管理や衛生管理の観点から見ても、サビは天敵といえるでしょう。
さびの発生時期は4~10月と言われており、その原因には、結露や金属部品間のもらい錆などが挙げられます。工場では、湿気対策やもらい錆対策などの防錆対策が必須となるでしょう。
防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています
城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)
使いやすさ・用途
特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ
アドコート
「アドパック」
(防錆紙)
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ)
(http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)
使いやすさ・用途
特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ
アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)
使いやすさ・用途
特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能
※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)