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ここでは出光興産が提供する防錆油ダフニースーパーコートシリーズの中で優れた水置換性を発揮するWRについて紹介。その特徴や用途、注意点などについて解説しています。
防錆剤のタイプ | 水溶性・水置換性 |
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価格 | Web上に記載なし |
形状 | 缶:液体(青色透明油) |
対応金属 | 鉄、アルミ・アルミ合金、炭素鋼、合金鋼、銅合金(銅板での試験結果あり) |
原産国 | Web上に記載なし |
出光興産は潤滑油販売からスタートした会社です。マシン油やモーター油など、並級潤滑油がほとんどだった日本において、高級潤滑油基油を北米から輸入した業界の先駆けとして知られています。
ダフニーとは高級潤滑油のブランド名で、その後、自動車用高級潤滑油のみを「アポロイル」というブランド名に改称した経緯があります。
ダフニーは熱処理油はクエンチ、絞り・抽伸油はパンチオイルといったように、用途によってシリーズが分かれており、スーパーコートという名称は防錆油に使用されています。
スーパーコートはさらにグレードの違いがあり、ここでピックアップしているWRは、強力な水置換性と水分離性がある工程間防錆油として位置づけられます。
ダフニースーパーコートWRは低粘度で優れた防錆性能があるため、一般機械部品や加工品の洗浄防錆油に適しています。また出光興産では適用例としてベアリング、工具、ギヤー、ゲージ等部品の洗浄防錆や各種銅板の洗浄と一時防錆を挙げています。
その他水分や水系潤滑剤の除去を要する加工部品の洗浄にも使用することができます。
スーパーコートシリーズはどれも臭いが少なく有害物質も含まれていません。水置換強力型防錆油WRにも環境負荷が懸念される防錆添加剤のバリウム系化合物は不使用。急性毒性や生殖毒性、皮膚腐食性・皮膚刺激性も確認されていません。
また高度精製鉱油を使用しているため、発がん性もなく通常使用での危険性は低いと考えられます。
参照元:ダフニースーパーコートWR安全データシート(https://www.idss.co.jp/sds/lube/32213859.pdf)
ダフニースーパーコートにはグレードがあり、WRは主に中間工程の錆止めに使用される防錆油として位置づけられています。
鋼板や加工部品の洗浄、一時防錆に利用されますが、体質によって皮膚にかぶれが生じることがあります。この場合は使用後に石鹸水で洗浄し保護クリームを使うことが推奨されています。
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防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています
城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)
使いやすさ・用途
特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ
アドコート
「アドパック」
(防錆紙)
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ)
(http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)
使いやすさ・用途
特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ
アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)
使いやすさ・用途
特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能
※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)