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ここでは米国で開発された気化性防錆剤・ゼラストの商品情報や防錆のメカニズム、販売・サポート体制、実際にゼラストを利用した方の口コミ・評判などを紹介しています。
防錆剤のタイプ | 気化性/水溶性 |
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価格 | Web上に記載なし |
形状 | フィルム/紙/小袋 |
対応金属 | 鉄系金属(鉄鋼・鋳鉄など)、非鉄系金属(銅/銅合金/アルミ)、鉄非鉄複合金属(鉄+非鉄製品、亜鉛メッキ鋼板などのメッキ品) |
原産国 | アメリカ(開発元:Northern Technologies International社) ※工場についてはWeb上に記載なし |
錆は結露が金属表面に付着し、電位差による電気化学反応で生じますが、ゼラストは気化して大気中の水蒸気に溶解。それが冷やされて結露となった場合に電気化学反応を抑制することで、防錆する仕組みになっています。
ゼラストに包装されていると防錆効果が持続し、取り出すと約2時間以内に防錆成分は再気化することになります。
ゼラストは気化性防錆剤ですがフィルムやペーパー、パック、テープなど、製品ラインナップが豊富で用途や対象金属によって使い分けが可能です。
機械部品にはフィルムやペーパーで包装することで防錆しますが、電気電子機器を守るためには防錆カプセル、テープは鉄用で金属のエッジ部や配管の継ぎ部分を錆から守ります。
ゼラストの開発元はアメリカですが、全世界にパートナーシップを組んだディストリビューター(※)が存在し、使用法などのアドバイスやサポートを行っています。
大洋シーアイエスはゼラスト製品の正規取扱い販売店。モノタロウで通販をしており、ゼラストフィルムや防錆袋、アクティブシリーズ(即効型気化性防錆材)などを販売しています。
※製品タイプによって利用方法は異なります。
スポンジ状のタイプで小さなパックに入っており、110Lまで対応するのでケースでの保管に適しています。
以前から盤内防錆に使用していますが効果は絶大で、他の盤に比べて錆が生じません。
防錆剤が入った容器や袋の中に対象金属を同梱する、シートで覆うだけで優れた防錆効果が得られる気化性防錆剤。ここではその中でも国産で使いやすい(※)気化性防錆剤を種類ごとに厳選して紹介します。
※国産の防錆剤の中でも、使いやすさを示したアイコンの該当項目が多い商品を、パック型防錆剤、防錆紙、防錆フィルムからそれぞれ1つずつ選出しています
城北化学工業
「ラン・ラン」
(パック型防錆剤)
画像引用元:城北化学HP ラン・ラン(https://www.johoku-chemical.com/lanram/)
使いやすさ・用途
特徴
・防錆成分の拡散までわずか15分。気化力に優れ複雑形状の金属にも幅広く活用
・サイズが小さく密閉容器に入れるだけなので、包装や廃棄の手間が少ない
・密閉容器や密閉袋を用いた金属の保管時におすすめ
アドコート
「アドパック」
(防錆紙)
画像引用元:アドコート株式会社・トップ アドパックラインナップ・トップ アドパック‐ G (鉄鋼用含浸タイプ)
(http://www.adpack.jp/lineup/type_gk.html)
使いやすさ・用途
特徴
・気化性防錆紙専門メーカーならではのラインナップで様々な使い分けに対応
・バリア材との併用でさらに防錆力アップ
・部品や金属の包装を兼ねた防錆におすすめ
アイセロ
「ボーセロン」
(防錆フィルム)
画像引用元:アイセロHP アイセロの挑戦02 ボーセロン®物語「アイセロの未来をかけた戦略商品のサクセスストーリー」(https://www.aicello.co.jp/recruit/about/challenge/boselon/)
使いやすさ・用途
特徴
・フィルムが透明なため海外輸送での防錆・梱包に役立つ
・ヒートシールによる密封やフィルムを利用した自動包装ができるため、密閉袋兼防錆剤としても利用可能
※2021年2月時点の情報。公式HPに記載の内容をもとに評価しています
※注釈:アイコンの意味
・繰り返し利用(効果がなくなるまで繰り返し利用できるかどうかで調査)
・即効性(浸透スピードに関する内容を公式HPに記載しているか)
・通販あり(すぐに必要な時に手軽に注文できるECサイトや通販サイトでの販売はあるか)
・防錆の工数が少ない(手間をかけずに防錆できるか)
・無臭(食品工場や家庭用商品など臭いを気にするニーズに応える商品に使用できるか)
・手に触れる部分の防錆(手に付いた時に落ちないか・使う時に手袋をはめた方が良いのか)
・ゴミ・廃棄コスト削減(段ボール一箱分の防錆をする際のゴミの大きさが15cm以内か)
・大容量防錆(ドラム缶サイズの防錆は可能か)